チャールズ・イームズは、1940年
MoMA「オーガニッック・インテリア・デザインコンペ」に
エーロ・サーリネンとの共同でエントリーしたプライウッド(成形合板)の椅子で優勝します。制作をサポートしていた
レイと翌1941年に結婚し2人の共同作業をスタートさせます。第二次世界大戦中はアメリカ海軍から依頼された負傷兵の脚の添え木を開発するプロジェクトで技術を成熟させ、終戦の1945年に、ついに伝説となる椅子を発表したのです。

ラウンジという本来かしこまった場所に、プライウッドという新素材を使用した
LCW(Lounge Chair Wood Frame)は、それまでの固定概念を根本から覆しました。一見硬いプライウッドは快適なすわり心地を損ないかねませんが、座面の広さと丸みを持たせた三次元の曲面はゆったりとしたすわり心地を実現しています。

5枚のプライウッドと6っのゴム製ショックマウントにビス類だけのミニマムなパーツだけでできたこの美しい椅子は、
ニューヨーク近代美術館(MoMA)の永久収蔵品(Parmanent Collection)第1号になった記念碑的な作品なんです。
DCM(Dining Chair Wood Frame)は、LCWより座面高を6.4cm上げたダイニングタイプ。イームズ初期の名作のひとつであり、ミッドセンチュリー期の家具ブームの起点とも言える一脚なのです。

ダイニング用のため、同時に発表されたリビング用のLCWに比較すると、ゆったりとした座り心地はそのままに座面がやや高めのデザインになっています。 色もレッドにすると印象がまるで変わりますね。

基本設計はLCW、DCWと同様で、脚部をスチールパイプに変更することにより、軽快な印象が強い
DCM(Dining Chair Metal Legs)。プライウッドシリーズの中で唯一生産中止になったことのないロングセラーです。チェアデザインが本当の意味で独立した評価を受けるきっかけとなった椅子なのです。

ラウンジタイプの
LCM(Lounge Chair Metal Legs)もイームズらしいプライウッドの暖かみスチール脚の軽快さがマッチして、見れば見るほど美しい椅子です。

世界が認めるプライウッドの伝説の椅子。半世紀以上経た今も世界中の人々に愛され続ける奇跡の椅子。その美しさを是非
GLASS ONIONでご確認ください。鳥肌ものですよ。


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グ村長
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