多分5月1日の午前中は、あるSHOPへの家具なんかの搬入をしているので、ブログは書いている暇はないと思い、前夜の今作成中です。最近めっきり見つからなくなったヴィンテージのアームシェルチェアですが、遂に入荷がありました!!どれかわかりますか?
何と人気色の赤が入荷したんです!!キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!
オレンジと比べると色の違いがはっきりとわかります。
ミッドセンチュリーを代表するデザイナー、チャールズ・イームズ。48年MoMA主催ローコスト家具デザインコンペで原型が発表されたこのイスは、FRPの製造で実績のあるゼニス・プラスティック社でシェルの生産が開始され、ハーマン・ミラー社で販売を開始しました。デザイン性の高さはもちろんのこと、用途に応じて付け替え可能な脚部(ベース)のシステム、豊富なカラーと貼り地のバリエなど多彩なセレクト性が人気の秘密でした。
ショックマウントもきれいなまま接着されています。このマウントが大事なのです。徹底した合理主義で、シェルとベースを規格化したイームズは、この4つのショックマウントのピッチがどのベースも同一にして、エッフェルベースにしたり、ロッキングタイプのロッカーベースにしたり、ちょっと低めのラウンジタイプのあやとりの型みたいなキャッツクレードルなどの脚を取り付けて、様々な用途のイスに変身させることに成功しています。
アームシェルは89年に生産終了となり、現在はユーズドのみで、状態のいいものの奪い合いとなっています。この真っ赤なアームシェルは生産終了まで最も多く生産されたアームシェルの完成形ともいえる3rdです。ハーマン・ミラー社のエンボスのロゴの刻印に、それまでのラージマウントから切り替わったスモールマウントと呼ばれるゴム製のショックマウント。1stや2ndに比べてシェル表面のファイバーの浮きが少ないのも特徴です。
いっしょに入荷したのは、サイドシェルチェアのロイヤルブルー!!
今時珍しくなったロイヤルブルーのサイドシェルチェア。かっこいいですね。青はやっぱりいい!!結構ガラス繊維がいっぱい入ってます。
青のシェルとクロームのエッフェルベースがベストマッチです。今回の脚は日本製です。アメリカ製のものよりちょっと細いですが、オリジナルに忠実ということも。何よりこの脚の価格はお安いんです。だから青といえばちょっとオレンジなんかよりは価格が高いのに脚をこれに変えると同じぐらいでご提供可能です。
横顔も素敵でしょ?ジーンズのような擦れた風合いがまたいいんです。年代は同じかちょっと古いぐらいでしょうか。裏面の当時のシールも残っており、Herman Miller社のHマークのエンボスの刻印が確認できます。
最近は、これらの椅子の販権が切れたとか切れないとかで、ジェネリック品とかリプロダクトとか称する勝手にデザインをパクッたものが溢れています。特に東南アジアですけどね...。それらは、ファミリーやメーカーの承諾を取ってないどころかデザインも材料も違うものが大多数です。自分ひとりで楽しむのは構いません。でも、それを人に見せたり、自慢したり、ましてやそれを商売にしたり、それらを使ったお店を作り、お洒落な空間を売りにしているような輩がいるとするならば、そのニセモノのおしゃれだという空間を笑ってやってください。決してあなただけは、騙されませんように...。
P.S なーんか今日は(今日もか?)写真ボケボケですけど、撮りなおしている時間がないので、お許しください。
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グ村長
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